〈愛称〉
1.ガウチョ 林
2.「満珍軒」林(りん)
・株式会社HKワークス 代表取締役 /林 克郎
・「北ペン倶楽部」(1999〜現在)事務局長
皆さんこんにちは! 店主からのご挨拶です。 万年筆は筆記具の王様です。それは名前の通り永く使えるからです。
物によっては百年以上に渡り、親子三代で使われている物も有ります。
私も60年に渡り、自分の人生と共に、時を過ごしている物もあります。
こうなると、只の道具ではなく、人生を共に歩んできた古い友人です。
その友人たちを新しい友人に紹介したいと思って始めました。
万年筆に魅せられた男
経 歴
中学入学祝いに、親戚のおばさんに万年筆を貰って以来、半世紀以上万年筆を使い続けています。頂戴した万年筆の他、出版社の年間購読を申込んでもう1本(確か、旺文社は中一時代、学研は中一コース)この2本のショートサイズの万年筆から始まりました。胸ポケットに差すと、何故か大人になった様な気分がして、自分なりに満足していました。 しかし夏になると、半袖シャツの胸ポケットに刺した万年筆からインクが漏れ、シャツに染みを付けて母に怒られていました。なぜインクが漏れたのか色々調べてみましたが、ハッキリした原因が掴めず、やはり付録の安い万年筆では、問題があるのか?自分で竹を削り「Gペンのペン先」を装着して、鉛筆のキャップを使用して自家製万年筆も制作しましたが、精度が悪く失敗し、悶々としていました。
一方担任の先生の所持する高級万年筆は黒くて大きく、それで書く文字は立派で羨望の的でした。生家が東京の下町だったので、上野へ行くと、「プラチナ万年筆」の特約店のショーウインドーには「プラチナプラチナ」「プラチナシープ」が並んでおり、高額で高値の花でした。いつかは自分もあの万年筆を手に入れたいと思う日々を送っていました。
その後、「鉛筆」から「シャープペンシル」へ、「万年筆」から「ボールペン」へと、筆記具も変化する時代でした。確かに鉛筆は削るのが大変でしかも「削りカス」の処理も大変、万年筆はインク瓶からの吸入方式から「カートリッジ」方式に代わりましたが、インクが乾くのに時間が掛かり、吸い取り紙を使わないと、手に付いたり、他の紙を汚したりの問題もありました。時代は簡単便利な物が好まれる様です。周囲の仲間はほとんどボールペンを使用しており、固い物にぶつけても直ぐ書ける「BIG」、インク残量がハッキリ見える「ZEBURA」などが流行っていました。しかし私は、「インクの匂い」が好きで、何とか手に入れた「パイロット社」の「ノック式」と「エリート」を、学生時代を通して使い続けておりました。
就職して数年間、バブルの時代をモーレツ社員で「24時間戦い続けた」日々を送っていたある日、上野のアメ横でふと目にした「マルイ商店」の店先に並んだ高価な万年筆に目を引かれ立ち寄ってみると、なんとかなり安く購入できることを知り、疲れた自分へのご褒美として、気に入った1本を購入したのをきっかけに、それからは幼い頃の万年筆への憧れが爆発して、給料を注ぎ込み買い漁る様になっていったのです。モンブラン、ペリカン、パーカー、シェーファー、アウロラ、オマス・・・とのめり込んで行きました。
その後転職して札幌へ移住、この街の中心部には「丸善」と「大丸藤井セントラル」が向い合って両立し、新発売の万年筆が沢山並んでおりました。また店員さんにも万年筆好きな人がおり、いつも楽しい話題を提供してくれました。そんな中、自分以外にも万年筆ファンが結構存在することに気付き、自然と客同士で話すことになり、同好会的サークルを結成する事になりました。会の名前は「北ペン倶楽部」(正式名称は「北海道万年筆愛好会」)です。1999年から現在に至るまで活動しております。
*その活動履歴は「北ペン倶楽部」の紹介コーナーをご参照ください。
この倶楽部で、楽しいことを色々やりましたが、特に思い出深い事業は、
<記念万年筆・文集制作関係>
5年毎にオリジナル記念万年筆や文集を制作
<イベント関係>
・2005年 万年筆サミットIN札幌
・2007年 ューヨークペンショー
・2013年 札幌ペンショー
<ツアー関係>
・道内の古い文房具屋巡り
・2007年 関西万年筆お宝さがしとセーラー呉工場見学ツアー
・2008年 東京下町万年筆ツアー
上記の詳細は小生のブログでも書いているので、そちらをご参照ください。
以上万年筆と出会ってから半世紀以上になります。小生も高齢者の部類に入り、全国各地(海外も)で出会って気に入って購入した万年筆を、自分だけで楽しむより、他の方にも楽しんで頂きたいと思う様になり、このHP形式の店を始めることにしました。
このHPで気に入った万年筆があれば、お問い合わせ頂き、大切に使って頂ける方の手元に嫁入り出来れば、万年筆自身も、それを使う人も、幸せになれると信じます。そして長くご愛用頂ける事を願っております。
HOPPEN CLUB
北ペン倶楽部
1、「北ペン倶楽部」とは
HOPPEN CLUB
店主が事務局長を務めている万年筆愛好団体(1999~現在に至る)
通常「ペン倶楽部」とは執筆作家の集まりの会を言う。 しかしこの倶楽部は「ペン」その物、つまり「万年筆」を愛する人々の倶楽部である。
万年筆だけではなく、インク、便箋、ノート、他、関連する文具全体を対象とする。
正式名称を「北海道万年筆愛好会」と言い、通称を「北ペン倶楽部」と呼んでいる。
現在、札幌を中心に道内在住のメンバーで活躍中。
万年筆を中心に筆記具文化の楽しみの追及を目的とする。
定期的に例会を開き、情報交換とビールを飲んで、懇親を深めている。
日夜、万年筆を使う喜びと幸せを求め、自己流の楽しみ方を極めた名人(変人?)が多い。
会員はこの会を英国紳士の社交クラブのようだと思っているが、外部からは実態の判らない「秘密変人クラブ」と思われることが多い。
2007年には「万年筆サミット・イン札幌」を開催し、全国から同系の有志を集め、大いに盛り上がった。
2、北ペン倶楽部の活動
HOPPEN CLUB